イベントリポート – 関西予防医術研究所
2016年11月 近江高校サッカー部
近江高校サッカー部、立派なグランドです。
芝生が美しい・・・。恵まれた環境で練習できることの喜びが弾けているような活気にあふれています。
寒さを感じる秋の夕暮れ時でしたが、それを吹き飛ばすような元気にあふれた練習を約1時間見ていました。
しかし、いくつか気になることもありました。
ランニング時の姿勢を見ていて、猫背気味の選手や胸椎の厚さが少ない選手が数名いました。ランニングの初めには先頭集団にいても、時間と共に徐々に後ろに下がっていきます。
肋骨周りの可動が少ないと肺の運動領域が狭くなり、十分な酸素が吸収できません。その結果、息切れが早く訪れます。
日没後、学校に戻り2回目の研修開始。
前回の復習に続き、正しい姿勢の作り方、肋骨の運動領域の広げ方も
この日に教えました。
練習の効果を上げる前提として、身体の手入れが大切なことはいうまでもありません。
板前さんが常に包丁を磨くように、トランペット奏者が、練習後トランペットの手入れをきちんと行うように、運動選手にとって身体の手入れは同様に大切なのです。
これを習慣化することが能力の維持向上に欠かせませんし、ケガしない条件になるのです。
監督からは選手が習ったことを実践し始めてから動きが変わってきましたという嬉しい報告をいただきました。
短時間で身体の歪みや捻じれを解消、筋肉の過緊張の解消、関節の動きを整える方法を伝授すれば必ず運動能力が向上します。
熱心に耳を傾けあまりの変化に驚いて笑ってしまうという光景の連続で教えていても楽しいです。
身体が当たり前に動くことのありがたさがわかればわかるほど手入れも上手になり効果が倍増していきます。単なるテクニックではなく身体に対する感謝の思いを添えて手入れすると、効果が高まることを実感してもらえればと思います。
「自分が何を思うか」自由です。だからこそ日常的に思いをいい方向に管理することの大切さを学んでほしいと思います。
変化を確認しながら行う次の研修が楽しみです。