イベントリポート-関西予防医術研究所
2016年6月、滋賀・サッカーのクラブチームの合宿に参加しました。
1泊2日の日程で、合宿をしての試合と練習。
今回は、中学2年生の15名が参加しています。
以前に行いました研修で、すでに何度か顔合わせしているメンバーです。
合宿2日目
この日の練習は、長浜バイオ大学ドーム宿泊研修所から
琵琶湖沿いの湖岸道路を走り、浅井ふれあいグラウンドまでの
約11kmのランニングで始まった。
走り終え、疲れた表情でグランドに集合した彼らに聞いた。
「明日、筋肉痛になりそうだと思う人は?」と聞くと、ほぼ全員が挙手している。
「足が棒のようです。」
「足がパンパンになってます。」
「足が重くて・・。」
そこで、今日は筋肉痛にならない方法、
もし、筋肉痛になっても数分で解消する方法を教えましょうということになった。
実際にどこがどう痛むのかを聞き、原因を探る宇野会長。
その場で自分の体に変化を感じることができるので、皆さん驚かれます。
まず最初は、骨盤や背骨の歪みを解消するストレッチ。
そして、足の筋肉の過緊張を緩め、一気に回復力を高める手入れ法。
足首、膝、股関節の動きをよくする体操。
まず、片足だけやってもらって、立ち上がり、その場で足踏みをしてもらう。
「わあぁ、全然違う。かる~い」
たった3分ほでこれだけ足が軽くなり、
関節の可動域が広がるという事実を実感してもらうこと。
これこそ、これから体の手入れを習慣化していくことへの入り口なのである。
一つ一つの動作で効果を実感。
実感できるから続けていこうというモチベーションになる。
これが私のやり方です。
軽くなった両足を確認してから、
明日筋肉痛にならないための「筋肉痛予防・解消法」を教えました。
難しいことは続かない。
びっくりするくらいの変化があればやることが楽しい。
だから持続する。
この手入れ法は、あちこちのクラブチームや、中学、高校の部活でも教えていますが、
それらのチームでは、確実に動きがよくなり、ケガが減ってきます。
いよいよ合宿練習も終わりに近づいた午後4時過ぎに
再度グランドに行きました。
いつもの手入れを全員にやってもらい、
「どこか痛かったり、調子が悪い人はいないか?」と聞くと、
「ボールを蹴る時に、足首が痛い。」
「両方の鼠蹊部が痛い。」
「膝の下のこのあたり(長腓骨筋)が痛い。」
「腰が痛い。」
その場で、痛む部位、痛みの種類、原因を探り
自分で解消する方法を教えていきます。
ボールを蹴っても痛くない。 よし、大丈夫。 次・・・。
「軽くなりました!痛くありません!」と、嬉しそうなチームメンバー。
鼠蹊部がこの動きで痛くなるから、ここをこう押えて。
ハイ、動かしてみて。
大丈夫?
はい、痛くなくなりました。
長腓骨筋が今痛いのはここに原因があるからこの方向に軽く押さえて。
押さえながら軽く足ふみ。
ハイ、どう?
痛くありません。
腰が痛いのは、筋肉が緊張して力が抜けなくなっているから。
この場合はこのように腰に手を当てて足ふみ。
場所を変えてさらに続けて・・。
ハイ。今どう?
はい、軽くなりました。痛くありません。
一人一人違う原因を探って手入れ法、痛みの解消法を教えてこの日は終了しました。